癌

  

聞こえにくくなる

聴診器

聴神経というのは脳から出ている12対ある神経の一つで、この神経には鞘が取り巻いており、そこにできるのが聴神経腫瘍という良性の腫瘍なのです。前庭神経というめまいなどを起こす神経にできることが多いのですが、この時に聴覚の神経障害が出てしまうことがあり、音などが聞こえにくくなるなど難聴の症状が出ることがあるので聴神経腫瘍という名前がついています。原因はいまだにわかっていません。ただし遺伝が関係していることだけはわかっています。症状として片側の耳が難聴になったり耳鳴りがよく聞こえるなどがあります。難聴は徐々に進行していくことが多いのですが、突然難聴になることもあり、突発性難聴との見分けが重要なポイントになります。

聴神経腫瘍の治療方法には高齢の患者や腫瘍がまだ小さい患者の場合は経過観察で様子を見ることがあります。これは聴神経腫瘍の腫瘍が良性であるからこそできることです。もし治療を行う場合であれば手術か放射線治療の2種類があります。手術は耳鼻咽頭科か脳外科の医師が行います。放射線治療は腫瘍が大きくなるのを防ぐ目的で行なわれるもので、それぞれが合併症などについてメリットやデメリットがあることからどちらを選ぶかはきちんと説明を聞いてから決めることになります。もし難聴のような症状がでたら、まずは耳鼻咽頭科を受診してみるのが良いでしょう。聴力検査や平衡機能の検査をすることでこの病気かもしれないという疑いが出た場合にはMRIをとって画像による検査も行います。